たのはしです。私は賃貸マンションを経営して18年になります。募集の際、家賃の設定はとても難しいです。
私なりに今までの経験をもとにして、家賃の決め方についてお話します。
結論から先にお伝えします。家賃設定に大切なこと、心がけたいことは6つです。
1、新築の時には、信頼できる不動産屋さんを探して、一任する。
2、近隣のライバル物件を参考にする。
3、世間全体のトレンドを把握する。
4、自分の物件がある地域のトレンドを把握する。
5、募集の時期によって家賃相場が変わるので、注意する。
6、一度にたくさんの部屋が空いてしまったときは、早く決めることを最優先する。
部屋が長く空いてしまえば、その間家賃は入りませんので損失が大きいです。そうかといって、家賃を下げてしまえば、経営計画に悪影響を及ぼします。とてもデリケートな事案です。
1、新築の時には、信頼できる不動産屋さんを探して、一任する。
新築の時には、オーナーが家賃を設定するのは至難のわざです。家賃を決める要因は多岐にわたります。部屋の広さ、間取り、角部屋かどうか、設備、構造(木造、鉄骨造、鉄筋コンクリート造)、駅からの距離など。
最初の家賃設定だけは、信頼のおける地元の不動産屋さんにお願いするのが最善です。正しい家賃相場は経験がものをいいます。ここはプロにお任せしましょう。
とはいっても、自分の物件ですので成功も失敗も自己責任です。オーナー自身も相場感を少しずつ身につけるべきです。
2、近隣のライバル物件を参考にする。
近くにある、同じような条件の物件の家賃を参考にしてください。また、その物件の空き部屋の数もチェックしてください。需要と供給の状況を知るヒントになります。
3、世間全体のトレンドを把握する。
日本全体の経済状況を把握することも大切です。景気が良ければ、強気の家賃設定も可能です。
4、自分の物件がある地域のトレンドを把握する。
その街のトレンドも重要です。たとえば、地震や水害などの被害を受けてしまい、その街が大きく報道されてしまうと、家賃を下げざるを得ません。
一方、「住みたい街ランキング」にランクインすれば、人気が急上昇するので、高めの家賃でも決まる期待が持てます。
5、募集の時期によって家賃相場が変わるので、注意する。
3月、9月、12月は、物件の動きが盛んになるので高い家賃設定でも決まる可能性があります。かといって、あまり強気に出てしまうと売れ残ってしまい、結局大幅に下げなければならない恐れがあります。
6、一度にたくさんの部屋が空いてしまったときは、早く決めることを最優先する。
あなたは次の2つの物件のどちらを選びますか。(部屋の条件は全く同じとします。)
「全10部屋のうち、5部屋が空いている物件」
「全10部屋のうち、1部屋しか空いていない物件」
後者を選ぶ人が多いのではないでしょうか。人は無意識のうちに「希少価値」を求めます。「残りあと1つ!早い者勝ち!」はすぐに売れます。
逆に5部屋空いてしまっている物件は、なかなか決まりません。この場合はとにかく、1部屋でも早く埋めることが先決です。つまり、家賃を大胆に下げることが求められます。
空き部屋がなかなか決まらないと、募集してもらっている不動産業者に不満が出てきてしまうかもしれません。
そこは、ぐっと抑えて業者と一緒に協力して解決していく姿勢が大切です。
オーナー自らが責任をもって行動することが、最終的にいい結果をもたらします。
たのはしでした!