たのはしです。中学受験ドラマ【二月の勝者】10話(最終話)の感想をピンポイントで述べたいと思います。
40年以上も前のことですが(汗)、私自身も中学受験を経験しました。4校受験して2勝2敗です。第1志望校は残念な結果でした(涙)。
さて、10話のお話しです。
いよいよ、中学入試本番を迎える。1月のお試し受験では、みんな合格。
2月の本命校もほとんど全員が合格。吉祥寺女子中を受験した女の子はなかなか合格がもらえず苦戦したが、過去問の相性がよかった「心の中の本命校」にめでたく合格した。
島津くんは、開成に合格するも家庭の経済状況を考慮して、自ら都立の中高一貫校に進学することに決める。
上杉海斗くんは、開成は残念であったが、結果に納得して別の学校にいくことになった。
(スターフィッシュの場面は、中学受験と内容が異なるので、省きます。)
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ここからは私の感想です。
二月の勝者 ドラマ 最終話 感じたこと 3選
第1志望校に合格しすぎ(汗笑)
ドラマだから仕方ないのでしょうか。いくらなんでも、ほぼ全員第1志望校に合格するのは「中学受験のリアル」ではないですよね。
この結末は、ドラマを観ている大勢の人は、安心して楽しめるかもしれません。しかし、その一方では「実際はそんなわけないでしょう!」と感じてしまいます。わたしの中では、ドラマの印象が薄っぺらくなってしまいました。
めでたし、めでたしのハッピーエンド。お決まりの時代劇を見ているようです。
上杉海斗くんの苦悩の描写は必須だと思いますが。。。ありませんでした
上杉海斗くんは開成に合格することができませんでした。このときの悔しさを表現する場面がなかったのは、残念です。あれだけ頑張ったのですから、ショックは大きかったでしょう。
島津くんに「開成合格おめでとう!」と言って、自分の結果にも納得している海斗くん。ふるまいがあまりにも大人すぎます!そんな簡単に心の切り替えができるわけがありません。
海斗くんが不合格の知らせを聞いたとき、涙を流す場面は必須です。これがないと、いままでの前振りの意味がなくなります。
島津くんと一緒に開成に合格しようと誓ったのは、本気じゃなかったのか。そんな気がしてしまいます。
合格できず辛い思いを抱きながら、少しずつ自分の結果を受け入れていく。こんな場面が観たかった!です。
島津くんが開成に行かず、都立一貫校に進学することを美談にしていいのでしょうか
誰がどう考えても、島津くんの心の中は、本当は開成に行きたいと思っているはずです。家庭の状況を心配して、やむをえず都立に行くと言っているだけです。
そんな島津くんに対して、黒木先生は「君は最高の男です!」と賞賛しています。これには疑問を感じます。
「良い受験ができて超満足してる」と言っている島津くんを、そのまま言葉通りに受け止めていいのでしょうか。
お金のことは何とか工面して、開成に通わせる。これが本来、大人がすべきことだと思います。
物分りのいい子どもの決断を美談にしてはいけません。この話の展開をみて、中学受験生の気持ちに共感していないなと感じてしまいました。少し残念です。
そして、子どもを甘く見てはいけません。本気で取り組んだ子どもの結果に対して、本気で大人はフォローすべきです。製作者は、開成に合格する子どもの努力をもう少し重く受け止めてほしかったです。
繰り返しになりますが、大人の都合で中学受験生に夢をあきらめさせることを、美談にしてはいけません。
最終回、大人目線でストーリーが展開していったのが、気になりました。
少し、辛口のコメントになってしまいましたね(汗)。
すっかり、夢中になってしまった証拠です。
「二月の勝者」
このドラマは本当に楽しかったです。ありがとうございました。
たのはしでした!