たのはしです。マラソンを走り始めた頃は、レースに出る度に自己ベストを更新できます。練習して、身体が絞れて、早く走れるようになって、長い距離がこなせるようになって。。。
走ることが楽しくて楽しくて仕方がない時期です。それが5年ほど過ぎると、記録の伸びが鈍化してきます。「もっと、もっと」と欲を出すと故障につながったりするので、安易に練習量を増やしたり、強度の高いメニューをこなすことが難しくなってきます。
食事を工夫したり、ストレッチを取り入れて疲労を取り除いたり、身体が張ってどうしようもない時は、マッサージを施したり。色々と努力してみます。
仕事が忙しく走れない時があったり、家庭の都合で時間が取れない時もあります。
そんなことを何度も経験して、レースに臨んでいるうちに気付いたことがあります。それは
自分の力で「出来ること」と「出来ないこと」がある。
ということです。そして、自分の力で「出来ないこと」をやろうとすると気持ちが苦しく、不安になります。
自分の力で出来ないこと | 自己ベストを達成すること |
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自分の力で出来ること | 自己ベストを達成するために、努力すること |
この2つ、似て非なるものです。これをしっかり意識しなければなりません。
自己ベストを達成できるかどうかは、神のみぞ知るところです。これを僭越にも自分の力で何とかしようとすると、とても不安になります。これは、自分で雨を降らそうとするのと同じです。どんなに努力しても、できるかどうか確信が持てず、気持ちが落ち着きません。
一方、「自己ベストを出すために一生懸命、練習に励むこと」は自分自身でコントロールできます。
「自己ベストを出すために覚悟しているのか。」「そして、本気で練習に取り組むことができているのか。」自問自答しながら、練習を積み重ねていく。そして、レースの結果は全て受け入れる。
レースは、気温や風向き、体調、その他のアクシデントなど、いろいろな要因によってタイムが決まります。出来る限りの練習をして、出来る限りのパーフォーマンスでレースを走り切る。でも、自分が出来るのはそこまで。自分なりにベストを尽くした後に、自然と出てくるのがタイムなのです。
市民ランナーにとって、「出来ること」と「出来ないこと」の違いをしっかり把握しておくことは、末永くマラソンを走るためにとても大切なことだと思います。
私はこれを仕事にも応用しています。仕事が立て込んでいる時でも、これを意識すると前向きに取り組むことができます。
たのはしでした!