たのはしです。この記事では「サブリース」についてお話しします。
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
サブリース(sublease)とは又貸し、転貸のことである。不動産賃貸においては転貸を目的とした一括借上(いっかつかりあげ)のことをサブリースと言うことが多い。2010年代前半から、ローンの不正契約や訴訟などが発生し社会問題となっている。
賃貸マンションの新築時、建設会社がサブリースを勧めてきました。
子会社のサブリース会社を紹介されました。
まだ2003年でしたので、当時はまだサブリースという名称はなく「一括借上」と言われていました。
制度自体、世間にはまだ知れ渡っていませんでした。
空室の心配がなく、多少の手数料を取られるとしても家賃収入が安定して入ってきます。
なかなか、いい制度だなと思って前向きに検討していました。
念のため、事前に契約書を取り寄せました。
納得するまでじっくり読んでみました。
すると、こんなことが書いてありました。
「賃借人より預託された敷金および保証金は乙が保管し、賃借人との解約時に乙は敷金および保証金を精算し、返還するものとする。」
敷金はサブリース会社が預かるのか(汗)
これは仕方ないのかな。。。
そして、もっと読み進めていくと。
次の一文が、目に飛び込んできました。
「2年経過時およびそれ以降2年経過するごとに、甲乙協議のうえ、賃料改定を行うことができるものとする。」
まじか?!
仮に2年後に「空室が埋まらないので、家賃を下げてください。」とサブリース業者に言われたとします。
私が「だめだ!」と言って、話し合いが決裂した場合、契約解除となります。
そのうえ、礼金もサブリース業者に持っていかれます。
この条件だったら、私の自己責任で不動産会社を選定して、募集・管理した方がリスクが小さいと判断しました。
そして、このサブリース契約の話しはお断りしました。
20年を経て、この判断は間違っていなかったと断言できます。
とはいえ、オーナーそれぞれ置かれている環境が違います。
サブリースが適している場合もあるかもしれません。
いずれにしても、一度契約した後すぐに解約すると、損失が大きいと思われます。
内容をよく理解したうえで、納得して判断することが肝要です。
この最初の段階で判断を誤ると、リカバリが大変難しくなります。
繰り返しになりますが、損失が小さくありませんので、不明点があれば積極的に確認することです。
たのはしでした!