たのはしです。中学受験ドラマ【二月の勝者】4話の感想をピンポイントで述べたいと思います。
40年以上も前のことですが(汗)、私自身も中学受験を経験しました。4校受験して2勝2敗です。第1志望校は残念な結果でした(涙)。
さて、4話のお話しです。
父親と母親の中学受験に対する意見が合わず、子どもが迷わされる。結局は、塾のサポートもあり、父親を説得して無事に収まる。という、よくありがちなストーリーです。
今回は、このメインのあらすじに対して、特に感想はありません。
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ここからは私の感想です。今回のポイントは2つ。
模擬テストでは、難しい問題を捨てる。平均点をとるには、これで十分。
最も成績が振るわないRクラスでの場面。テストの問題用紙を、黒木先生がビリビリと半分に破いて、前半だけ解くように指示しました。
すでに塾に通っているご家庭にとって、これはご存知かもしれませんね。テストの解きなおしは、正答率50%以下の問題だけやるだけで十分です。 正答率50%以下の問題だけ 確実に得点できれば、偏差値60ぐらいはいきます。
小学校のテストしか経験がない親御さんは、意外に思うでしょう。
公開模試では、全ての問題を簡単にしてしまうと、みんな100点を取ってしまって、差がつきません。だから、御三家を狙っている子どもにも解けないような難問も出題されます。その多くは、問題用紙の後半に用意されています。
問題数が多いと、子どもは焦ってしまい、簡単な基本問題もうっかりミスをしてしまいます。
平均点を狙っている子ども達には、この難問に手をつける必要がありません。この手法をドラマで紹介してくれたのは、うれしいですね。
「取捨選択の技術」
中学受験だけではなく、これから人生の荒波を越えていくためにも、必要なスキルだと思います。人生に応用できます。
講習などのオプションは、本当に必須なのだろうか。
夏期講習を受けようとしない家庭に対して、塾の先生が必死に営業する場面がありました。「他の生徒はみんな、受講しますよ。」と不安をあおるのが、お決まりの手段です(汗笑)。
昔の出来事です。私の子どもは、講習を受けないことに決めました。そしたら、塾の校長から電話が来て「今後、責任を持って指導できません。」と言われてしまいました(笑)。
家庭も子どもも、千差万別です。成績も違えば、志望校も違う。家庭の収入もそれぞれ。そして、ドラマでも言っているように、塾はビジネスです。
ドラマでは、全員が講習を受講することになりましたが、本来、主導権は家庭にあります。塾のセールストークには惑わされず、家庭でしっかり冷静な判断をしてほしいですね。
私がお勧めするのは、すでに中学受験を終えられている親御さんにアドバイスをもらうことです。受験が終わっている家庭は熱が冷めていますので、冷静に振り返ることができます。
「夏合宿はいらなかったよね。」とか「難関中突破直前講習なんか受けないで、家で過去問を繰り返しやるべきだったな。」などの貴重な意見をもらうことができます。
くれぐれも、オプションの講習を取りすぎないように注意してください。「小さいコップに、あふれるほど大量の水を注ぐ」ことになります。
「授業を受けること」と、「自分で解くこと」のバランス。
つまり、「インプット」と「アウトプット」のバランスをしっかり家庭で整えてあげられるようにしたいですね。
たのはしでした!