たのはしです。中学受験ドラマ【二月の勝者】2話の感想をピンポイントで述べたいと思います。
40年以上も前のことですが(汗)、私自身も中学受験を経験しました。4校受験して2勝2敗です。第1志望校は残念な結果でした(涙)。
さて、2話のお話しです。
塾の授業中は窓の外ばかり見ていて、ボーっとしている少年。成績は全く振るわない。実は熱心な鉄道ファンだった。
そこに目をつけた黒木先生が、鉄道研究会がある私立中学のパンフレットを少年に見せて、やる気を出させる。こんな話の展開でした。
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ここからは私の感想です。
憧れの学校が見つかっても、子どもの勉強意欲には結びつかない。
大人と子どもの時間の感覚は違う。
おそらく、黒木先生から鉄研が盛んな中学のパンフレットを見せられたときは、子どもは「いいな」と思います。勉強がんばろうと思います。
がんばろうと思います。そのときは。
しかし、実際に勉強するかどうかは疑わしいです。なぜか。それは、大人と子どもの時間の感覚が違いすぎるからです。
あなたは「10キロやせたら100万円差し上げますよ。」と言われたら、よし絶対頑張る!と思うでしょう。
「ただし、10年後に体重測定します。」と言葉を付け加えられたら、すぐにダイエットしますか。
「1年後」の小学生の時間感覚は、大人の「3年後」ではないでしょうか。「1年後なんてまだまだ先じゃん、勉強より時刻表見たいよな。」と思うのが普通です。
私自身も、中学受験の実感が出てきたのは、過去問を始める11月頃でした。急に緊張が高まったのは、最初の入試前日です。
子どもは明日のためには頑張れるけど、1年後のためには頑張れません。今日の誘惑に負けます(笑)。
2話は大人が製作して、大人が観るから成り立つストーリーなのだなと感じました。
テストをゲーム感覚でできると、勉強を頑張ることができる。
大人だって、受験勉強を退屈に感じる人は多いでしょう。ましてや、小学生です。本当に勉強が楽しくてやっている人は、少ないです。
週テストをロールプレイングゲームのようにとらえて、勉強できる子どもは、テンションを上げることができます。
勉強して経験値を高めて、優れた武器をゲットする。それらを駆使して、テストという戦いに挑む。点数や順位をあげて、親や友達から「すげー」といわれてうれしい。
毎週テストがあるので、時間的にもモチベーションが保てます。
将来的に、テストがないと勉強しなくなってしまうという弱点があります。
しかし、競争を楽しんで受験勉強に取り組むのが、刺激的で効果があります。
副作用がありますが、合格を目標とするのなら、このやり方は即効性があります。
点数が取れる子も、取れない子も、この「競争を楽しめるステージ」に全員乗せてあげることが大切です。
中学受験する小学生みんな、けなげに頑張って勉強しています。
塾は「自己肯定感」を受験生全員が保てるような、仕掛けを作ってほしいと思います。
たのはしでした!